
腸内環境を整えるために、ヨーグルトを毎日食べましょう、とよく言われます。
「それで毎日食べているけれど、おならの回数は全然減らない」「逆におならが増えているし、臭いもきつくなった気がする・・・」
でもそれを家族に話すと、「そんなはずないよ、ヨーグルトはお腹にいいんだから」と否定されて終わってしまった、という人も多いようです。
ただの気のせいではないかもしれません。
今回は、ヨーグルトが自分に合っていない可能性について、
いくつかのポイントを考えてみましょう。
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ヨーグルトが合わない体質の人がいる
「乳糖不耐症」の人でもヨーグルトなら大丈夫ですよ、と聞いたことはありませんか?牛乳では下痢になってしまう人も、ヨーグルトなら乳糖が分解されているので大丈夫ですと説明されることが多いものです。
ところが、大丈夫なはずのヨーグルトにも反応してしまうという実例がたくさんあるということが最近わかってきました。
・ヨーグルトを食べて少し経つと、おなかが張ってくる。
・毎日ヨーグルトを食べているのに、便秘体質が変わらない。
・ヨーグルトを食べた日のおならがとても臭い。
正確には今食べているヨーグルトに入っている乳酸菌と自分の体質が合わない、
という場合が多いようです。
そうなると、どの乳酸菌が入っているヨーグルトならいいのか、調べてみなくてはならないということになりますね。
どうやったらそれがわかるのでしょうか?
乳酸菌には数え切れない種類がある
ヨーグルトには、商品によっていろいろな菌が使われています。
代表的なものではビフィズス菌、ラクトフェリン菌、ケフィア菌などに分けられます。
B-○(数字)と表記されていたらビフィズス系の菌ですし、L-○(数字)となっていたらラクト系の菌を使って作られたヨーグルトですよ、ということになります。
また、同じ種類の菌でも株が違えば異なった菌になりますし、別々の環境で培養してオリジナルの有用菌が加わると、別の名前が付きます。
「△△(菌の種類)-○○株(株の名前)」例:「カゼイ-シロタ株」(ラクトパチルス・カゼイ・シロタ株 通称ヤクルト菌)など
つまり、商品化されているヨーグルトだけでも数十種類とありますので、その中から自分のおなかに合う乳酸菌を使用したヨーグルトを選び出す、というのは相当大変なことなのがわかりますね。
特定の乳酸菌が自分に合っているかどうかは、とにかく食べてみて、体の反応を見ることが大切です。
しかし、実際には1回食べただけでははっきりとはわかりません。
2週間毎日続けて食べてみると、体調の変化が特定しやすいと言われていますが、あらゆる種類のヨーグルトを2週間ずつ試してみるというのでは、膨大な期間が必要になってしまいます。
「今食べているヨーグルトが体に合っていない気がする」という感覚があるのなら、
その感覚を大事にしたほうが良いかもしれません。
その場合は、別のヨーグルトに切り替えて試してみてください。
自分に合わない菌を検査することはできる?
では、自分に合わない乳酸菌を調べる検査ってあるのでしょうか?
「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の検査」というものがあります。
これは便を調べることによって、自分の腸の中にはどんな菌類、酵母類が存在していて、どんな生態系バランスにあるのかということを調べる検査です。
自分のおなかに住み着いている腸内細菌を調べれば、それに合わせて適切な乳酸菌を選ぶこともできるというわけです。
自分の腸内フローラの構成、バランスが分かると、現在定着しているビフィズス菌と相性の良い食品が選びやすくなったり、
逆に不足しているタイプの乳酸菌を摂取することで体質改善を図ることもできます。
腸の健康が体全体の健康と関連していることが解明されてきましたので、現在とても注目されている検査でもあります。
専門の医師の協力が必要ですが、チャンスがあればやってみたいですね。
しかし、腸内細菌叢検査は一般に受け付けている機関が少ないことと、費用が数万円かかってしまうというのがネックです。
まずは、下記のヨーグルトの食べ方チェックをしてみてください。
ヨーグルトでのおなら対策をやめる前に考えたい、4つの食べ方チェックポイント
ヨーグルト習慣で腸内環境の改善をしていくのはとても手軽な方法ですから、
「自分にはヨーグルトは合っていないんだ」と食べるのをやめてしまう前に、まちがった食べ方をしていないかチェックしてみましょう。
チェック1 急いでヨーグルトを食べていませんか?
ヨーグルトは大きな口でパクパクと急いで食べると、通常の食品と比べて空気も一緒に入りやすくなります。
そのせいで、「ヨーグルトを食べるとガスが溜まる」という症状につながっているかもしれません。
ヨーグルトはゆっくり噛むようなつもりで食べましょう。
プレーンヨーグルトにも歯ごたえのあるフルーツなどを混ぜると多少の対策になります。
チェック2 ヨーグルトの量は多すぎませんか?
「置き換えダイエットで1食にヨーグルト500グラム食べる」というような食べ方をしていませんか?
ヨーグルトの一日の適量は100グラムから200グラムとされています。
乳製品を摂りすぎると消化しきれないために過発酵を起こしてしまうという人が多いのです。
それがオナラの回数を増やしている可能性もあります。
胃の中で乳酸菌がほとんど死滅するため、ある程度大量に摂らないと腸への効果はないとも言われますが、一度に大量に摂るのではなくこまめに少しずつ食べるほうが良さそうです。
チェック3 濃厚な脂肪たっぷりヨーグルトを選んでいませんか?
ヨーグルトにはタンパク質と脂肪分が含まれます。
特に、濃厚でリッチな食感を売りにしているヨーグルトは、他のヨーグルトよりもタンパク質・脂肪分が多くなっています。
ですが、脂肪は元々消化に時間がかかる栄養分です。
さらに動物性脂肪を分解できないという体質の傾向を持つ人もいます。
そのためにヨーグルトを食べた後にお腹の調子が悪くなるという場合があるようです。
オナラの臭いを臭くする原因となっている可能性も考えてみましょう。
美味しさで選ぶと濃厚なヨーグルトは魅力的ですが、体調を整えるという目的なら低脂肪ヨーグルトを選ぶようにしたいですね。
濃縮されている「ギリシャヨーグルト」タイプも、同じように考えましょう。
チェック4 冷たい食事とヨーグルトを一緒に摂っていませんか?
ヨーグルトは冷たくして食べることがほとんどだと思います。
しかし一緒に食べるものも冷たいと、胃腸はすっかり冷え切ってしまいます。
例えば、朝ごはんに「パンと生野菜サラダとフルーツヨーグルト」なんていうメニューが定番になっていませんか?
未消化のまま腸に達した食品がそこで腐敗してガスを発生させ、
そのせいでオナラの回数と臭いが増えるというケースがあります。
ホットヨーグルトという食べ方もありますが、それが苦手な場合は胃腸を冷やさないために、一緒に摂るメニューを温かいものにするよう心がけましょう。
温かいスープ、蒸し野菜サラダなどがおすすめです。
乳酸菌の大量摂取が目的なら、ヨーグルトだけでは無理
一時的に大量に乳酸菌を摂取することをおすすめします。
そうすれば、腸内細菌のバランスを一気に善玉菌優性の状態にすることができるからです。
そしてその場合には、ヨーグルトだけで乳酸菌を摂ろうとするのは非効率的!
いろいろな種類の乳酸菌を取り入れることも大切ですから、
野菜の漬け物やキムチ、納豆などの発酵食品から植物性の乳酸菌をたくさん取り入れましょう。
味噌やしょう油にも植物性乳酸菌は含まれています。
また、食事と合わせて、乳酸菌のサプリメントやオリゴ糖のサプリメントをうまく活用してください。
サプリメントというと錠剤を思い浮かべますが、パウダー状のものもあります。
乳酸菌パウダーやオリゴ糖パウダーを適量のヨーグルトに振り掛けて食べれば、ヨーグルトだけのときより効果は何倍も期待できます。
また、パウダー状ならいつもの食事や飲み物に混ぜて調理することも出来ますので、とても効率よく摂取ができます。
ヨーグルトにこだわらず、自分に合う食品やサプリを探してくださいね。
こちらの記事もどうぞ「お腹の張りにも種類があった!ガスを溜めてしまう4つのおなかタイプとは」
「オリゴ糖を摂ると腸内乳酸菌が増やせるからおならが減る。ちょうどよい量は?」
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まとめ
- 体質的に自分に合わない乳酸菌が入ったヨーグルトは避けるようにしましょう。
- おならを増やすヨーグルトの食べ方をしていないか、チェックしましょう。
- ヨーグルトだけでなく、いろいろな発酵食品やサプリメントから乳酸菌を摂るようにしましょう。
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