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ガセリ菌は日本人に向いているとされるのはなぜか
雪印メグミルクが製造販売している、「恵」というヨーグルト、赤の入ったパッケージが印象的ですね。
トクホに指定もされています。このナチュレ恵ヨーグルトが日本人に向いているというのは本当なのでしょうか?
今回はその根拠を調べてみました。
1.ガセリ菌は腸に定着する生存期間の長い乳酸菌です
恵ヨーグルトに入っている「ガセリ菌SP株」は、なんと摂取後90日たっても腸内で生きていたという研究結果があります。(2001年)
社内ボランティア8人に、1000億個のガセリ菌SP株を1日1回、7日間摂取してもらい、定期的に便を採取して検査。
摂取後90日が経過しても、4名の便からガセリ菌SP株が検出。
(雪印メグミルクサイトより引用)
このガセリ菌(ラクトバチルス・ガセリSBT2055株)は、胃酸や胆汁に強いという性質を持っています。
そのため、生きたまま腸に届くのですね。
さらに、そのまま腸の中に定住することができます。
腸内にガセリ菌が棲息するようになると、腸内で善玉菌を増やし続けることができるので、単なる一時しのぎではない作用が期待できるというわけです。
実際にこの実験では、便内のスタフィロコッカス属の菌(つまり黄色ブドウ球菌など、腸内で毒素を出す菌)や、パラクレゾール(つまり悪玉菌が生み出す腐敗物質で、腸内環境を悪化させたりにおいのもとになる)などが減少しました。
これにより、便の状態も良くなりますし、臭いの改善も見られたということです。
2.ガセリ菌とビフィズス菌の相乗効果
ガセリ菌の傾向として、小腸に多く定着します。
大腸で棲息できる菌にはビフィズス菌があります。
そこで、ナチュレ恵ヨーグルトは、この両方を配合することで整腸効果を高めています。
3.ガセリ菌は日本人から採取された菌なのです
そしてガセリ菌SP株が「現代日本人のおなかに」というキャッチフレーズがついているのは、この菌が日本人の腸内から採取され、培養された菌だからなのですね。
つまり、この菌も「ヒト由来の乳酸菌」と言えます。
実は、この菌はもともと日本人の腸から検出される率の高い菌です。
ですから、あなたのおなかにも既にガセリ菌が住んでくれているかもしれません。
4.ガセリ菌SP株には内臓脂肪を減らす作用まで!
この菌のもうひとつの特徴が、内臓脂肪を減少させるというものです。
これは2009年に発表された論文によりますが、ガセリ菌SP株を含む発酵乳(つまりヨーグルト)100gを、肥満傾向の50数名の人に、12週間毎日摂取してもらうという実験が行われました。
ほぼ同数の人には別のヨーグルトを食べてもらい、結果を比較したところ、ガセリ菌SP株の入ったヨーグルトを食べていたグループだけが、腹部の内臓脂肪面積の減少がありました。
ということで、このヨーグルトには整腸作用のほかにダイエット効果も期待できるということがわかりますね。特に、腹部の脂肪が多いメタボリックシンドロームの改善に役立ちます。
まとめ:恵ヨーグルトは日本人のおなら体質の改善に役立つ
これまで見てきた、雪印メグミルクのナチュレ恵ヨーグルトの特徴は以下の4つです。
いずれもおならの悩みを改善するのに役立つと考えられます。
- ガセリ菌SP株は腸に定着する菌であるため、摂取し続けると、健康な便へと改善が見られる。
それに伴い、おならの臭い、回数の改善も大いに期待できる。 - 小腸で増えるガセリ菌SP株のほかに、大腸で増えるビフィズス菌SP株も配合されているので相乗効果が期待できる
- 日本人の腸から発見され、日本人の腸内に長期間定着することが確認された「ガセリ菌SP株」が配合されている
- 内臓脂肪の減少に役立つことが証明されている。
このことから、肥満が原因の、悪化した腸内環境や体調不良からくる便通異常などの改善に対しても良い作用があると考えられる。
もちろん、一度に大量に食べればそれだけ効果も増大するということにはなりません。
一日100g程度で良いので毎日継続して食べるということが大切です。
毎日ヨーグルトを食べるのはなかなかできない、という場合は、
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