オリーブオイルを飲むと翌朝スルリ！の理由とは

「オリーブオイルでお通じが良くなる」というのは聞いたことがあるでしょうか。
某オリーブオイル化粧品メーカーでは、食用の美味しいエキストラバージンオイルも販売していて、その口コミでこの情報がよく書き込まれます。
効果を実感している人は多いようですが、オリーブオイルのどんな成分がお腹に効くのでしょうか？
もし本当に翌朝スルリ！が習慣にできるなら、おならの悩みも解決できますので、少し調べてみましょう。

オリーブオイルが体内潤滑油になる

油っぽいものを食べすぎてお腹が下る・・・という経験があると、オリーブオイルも同じようなものでは？と思ってしまうかもしれません。
しかし、お腹を壊す「油」というのは動物性脂肪の場合がほとんど。
動物性脂肪は「飽和脂肪酸」ですが、植物性のオリーブオイルは体に良い「不飽和脂肪酸」の「オレイン酸」を多く含んでいます。
このオレイン酸の乳化作用によって、腸内に溜まっているものが柔らかくなって、排出されやすくなることが分かっています。
他にもオレイン酸は、悪玉コレステロールを減らしたり、発がん性物質を減らしたり、高血圧や心筋梗塞など生活習慣病の予防になるといった効果がありますから、体のためには積極的に摂りたい食品と言えます。

胸焼け予防にオレイン酸

揚げ物など油っぽいものを食べ過ぎると胸焼けすることがありますね。
これは、普通の油は胃に留まる時間が長いために、胃酸がたくさん分泌されてしまうからです。
しかしオリーブオイルの場合はオレイン酸のおかげで短時間しか胃に留まりません。
それで余分な胃酸は必要なくなり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などの予防になるともされています。
ですから、家庭での炒め物や揚げ物にはオリーブオイルを活用するといいわけです。

オリーブオイルはどれくらい飲めばいい？

さて、お通じのためにオリーブオイルを飲むとしたら、その量はどれくらいでしょうか。
一般的には大さじ1杯から2杯が良いとされています。
大さじ1杯は約15cc。普段使うカレースプーンでも約1杯分になります。
これを、朝起きたら食事前にそのまま飲んでください。
少しするとお腹が動き出すのがわかります。
数日続けることで、「潤滑油補給」ができてお腹のリズムが整ってきます。

カロリーオーバーには注意

オイルをそのまま飲むなら、「エキストラバージンオイル」のほうが美味しいのでおすすめ。
エキストラバージンオイルは化学処理や加熱処理がされていないため、「生」のオイルです。
フルーティーな香りとすっきりした味が特徴で、ドレッシングなど火を通さない料理用に向いています。
とはいっても、カロリーが結構あるのでたくさん飲めば良いというものではありません。
大さじ1杯のオリーブオイルで約130キロカロリーもあります。ということは、ご飯茶碗半分くらいのご飯相当です。
大さじ2杯飲んでしまったら、それだけでご飯1膳分。
カロリー制限をしている人はちょっと注意が必要ですね。

オリーブオイルの味が無理・・・という場合

オリーブオイルは味に少し癖があるため、そのまま飲むのは苦手と感じる可能性があります。
その場合は、スムージーや青汁に混ぜて飲んでみましょう。
また、オリーブオイルをハチミツと一緒にバナナにかけて食べるのもおすすめですよ。

「でもやっぱり無理・・・」というあなたは、同じように毎日スプーン1杯飲めばいい、あまーいオリゴ糖のほうがいいかもしれません。
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