ヒト由来の乳酸菌とは？おならが減る改善策になる？

乳酸菌をたくさん摂取すればおならが減るのかというと、必ずしもそうではありません。
自分の体質や体調に合う乳酸菌とそうでないものがあるからです。
でも、「ヒト由来」の乳酸菌なら合いやすいと言われています。
それってどんな乳酸菌なのでしょうか？

ヒト由来の乳酸菌ってなんのこと？

おなかのために摂りたい乳酸菌にはいろいろな種類があります。

• ヨーグルトやチーズに含まれるもの→動物性乳酸菌
• 漬物や納豆、酒などに含まれるもの→植物性乳酸菌

この2つが有名ですが、もうひとつ、「腸管系乳酸菌」というものがあります。

腸管系乳酸菌にはヒトの腸内に住んでいる乳酸菌と、動物の腸内に住んでいるものとがありますが、例えばフェカリス菌などはヒトの腸管内から発見された、「ヒト由来の乳酸菌」と呼ばれる種類のものです。

ヒト由来の乳酸菌フェカリス菌は強い！

フェカリス菌とは、正式名称は腸球菌エンテロコッカス属フェカリス菌と言い、免疫力を高める働きが強い乳酸菌です。さらに、熱に非常に強いため、新型乳酸菌と呼ばれることもあります。

通常の乳酸菌は、加熱処理すると死んでしまい、その状態では整腸作用などの効果が薄れるというのが常識でした。しかし、フェカリス菌の場合はそうではないんです。加熱処理して死菌となった状態でも、抗腫瘍作用や感染症抑制作用、整腸作用など多くの働きをします。

加熱処理ができる、むしろ加熱処理したほうが効能があるというこのフェカリス菌、熱に強いということは様々な食品に加工ができます。また長期保存や常温保存などもできるなど、とてもメリットが多いのです。

特にFK-23株は加熱処理がされると強い免疫調節作用を持つことが分かっています。この菌は、インフルエンザに感染したマウスを用いた実験で、免疫力を高めて治癒させる効果があることが証明されました。

そのほか、フェカリス菌にはEC-12といった菌株もあり、同程度の効果が期待できます。市販のヨーグルトやサプリにも添加されているのをよく目にするのではないでしょうか？

フェリカス菌は小さい！

フェカリス菌の形は「腸球菌」と呼ばれているように、丸い球状です。そして大きさは、約１μ（１ミクロン）です。これは、一般的な乳酸菌の５分の１の小ささなんです。

それほど小さいため、少しの量でもたくさんのフェカリス菌を体内に摂り入れる事ができるというメリットもあります。

フェカリス菌は小腸にも効く！

フェカリス菌の特徴として、大腸だけでなく小腸内でも作用し、栄養の吸収を助けたり、小腸内の異常を強い免疫作用で解消したりという効果が期待できます。そのため、腸炎や食中毒などの回復にも役立つと考えられています。

そのほか、高血圧予防やコレステロール値の改善、花粉症対策などにも活躍することもわかっています。

フェカリス菌がおなら対策になる理由とは

このように、多くの働きが期待できるフェカリス菌。おならが臭い、多すぎるという悩みにも対策として活用できるでしょうか？

できます！
フェカリス菌は、生菌でも死菌でも整腸効果があるため、とても働き者の乳酸菌と言えるからです。

もともと熱に強く、酸素がない状態でも増える菌であるため、生きたまま摂取すればそのまま腸へ届きます。

さらに、免疫作用がより強い死菌として摂取した場合、死菌になるということは、他の乳酸菌や腸内にいる善玉菌のエサになるということでもあります。良いエサが豊富にあることで、善玉菌が増えて腸内環境が改善されます。

このようにダブルの効果があるフェカリス菌なので、最近ではいろいろな医薬部外品やサプリメントに配合されるようになりました。
「ビオフェルミン錠」（医薬部外品）などもそのひとつです。また市販の医薬品の中にもフェカリス菌配合のものがあります。

摂取のコツとしては、フェカリス菌単体だけでなく、さらに数種類の乳酸菌を同時に摂ることが効果的。
それでサプリメントで摂るなら、できるだけ多い種類の乳酸菌を配合した複合サプリタイプの商品がおすすめです。
例えばこちら。
フェカリス菌を配合した医薬品ならファスコン整腸錠プラス

そして今話題の短鎖脂肪酸とヒト由来の「エリート乳酸菌」を配合したタイプがこちらです。
乳酸菌発酵エキス（製法特許取得、スティックゼリータイプ）のオールインワンサプリメント
善玉元気

まとめ

効率よくおなかの調子を整えるには、「ヒト由来」の乳酸菌を摂ることが大切です。

乳酸菌のサプリメントを選ぶときには、ヒト由来の乳酸菌のひとつである「フェリカス菌」が入ったものや、
ヒト由来の乳酸菌を培養したものが入っている製品がおすすめ！

サプリを買う際には、どんな乳酸菌が入っているのかよくチェックしてくださいね。