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腸内洗浄の方法
腸内洗浄をすると、おならがたくさん出てしまう腸の状態を改善することができるのでしょうか?
まず「腸内洗浄」ってどうやってやるの?
一般的な方法では、専用の液をおしりから注入します。それによって大腸内に溜まっている老廃物の排出を促すというもの。
「宿便」があるのではと思われる人には人気の処置で、胃腸科や専門のクリニック、医師免許のあるエステサロンなどで受けることが出来ます。
治療の一環として病院で行う際には、3000円程度の費用ですが、その他の場合には1万円以上かかります。
ダイエット目的でする人もいますし、便秘体質の改善のために医師に勧められて行う人もいます。一回行えばよいというものではなく、健康効果を期待するなら月に数度のペースで続ける必要があります。
ただし腸内洗浄をすると善玉菌までなくなってしまう
では、腸内洗浄をすれば「おなら体質」も変えられるのでしょうか?
大腸の中に留まっているものがすべて排出されますので、いわゆる「宿便」もきれいになります。ですが、すべて排出されるということは、これまで腸内で生きていた善玉菌を含む常在菌(腸内フローラ)もすべてなくなるということ。
腸内洗浄後の食事や生活に気をつけて、再び善玉菌が増えやすい環境を作ってあげることが重要になります。
これが失敗してしまうと、腸内の環境は前より悪くなるかもしれません。「おなかの中がきれいになったはずなのに、やっぱりガスが溜まる」ということになるわけです。
おなら体質を変えられる人
腸内洗浄後→善玉菌を摂る・当分はタンパク質を控え、消化によいものを食べるなどの対策をする人
おなら体質が変わらない人
腸内洗浄後→「きれいになったからもう安心」と好きなものを食べる・不規則な生活習慣を変えない人
腸内洗浄の危険も考えよう
腸内洗浄をする際に、腸を傷つけてしまうことがあります。チューブを差し込むので、肛門や直腸を傷つけてしまう危険があるのです。熟練した医師や専門エステシャンであれば心配はないものですが、安価を売りにした海外のエステなどでは特に注意が必要です。
また、おしりから注入する液体の量は一回300ccほど。この量を数回繰り返して注入することになります。しかし腸は曲がりくねっていますので、それほど奥までは入っていきません。そのため、大腸全体の内部を洗えるのかというとなかなかできないのです。もちろん直腸とS字結腸部分はきれいになります。
クリニックでは圧をかける機械を使って注入しますが、その際に奥まで行けない液体が腸管に溜まり、痛みが強くなることがあります。ひどい場合には破裂するというケースも!痛みが強い場合には我慢せずに施術者に言いましょう。
自分で行う腸内洗浄キットはどう?
自宅でコーヒーや温水を使ってできるキットも市販されていますね。他人にやってもらうのは恥ずかしい、ということで利用する人も多いようです。「ピコシャワー」や「コーヒーエネマ」「カフェコロン」などの商品名で販売されています。
ですがこれも、腸を傷つける危険があり、傷ができると感染症の恐れが出てきます。手軽にできるからと頻繁に行う人もいますが、それが自力での排便をできなくするというリスクも報告されています。またこうしたキットは、専門機関のように圧をかけて注入する機械ではないので、主に直腸部分の洗浄しかできません。
といっても、直腸というのは長時間便が留まりやすいため、大腸がんが発生するリスクが最も高い部分です。正しい方法で直腸だけでも定期的に洗浄することで、こうした腸疾患のリスクを回避できるという考え方もありますよ。
腸全体をきれいにしたいなら、「経口腸管洗浄剤」
「経口腸管洗浄剤」というのは、大腸内視鏡検査の前に飲む必要がある、液体の下剤です。普通は液体を口から飲むと、小腸と大腸で吸収されてしまいますが、この下剤はその水分吸収機能を阻害します。そうしておいて大量に液体として取り入れることで、腸内をそのまま大量の液体が通り抜け、洗浄するという作用があります。
大腸内視鏡検査を行うには、腸壁を観察しやすくするために腸の中を空っぽにしなくてはなりません。そのために、検査の数時間前から「腸管洗浄剤」を約2リットルほど飲みます。「ムーベン」や「ニフレック」という薬品名の液体です。
2リットルを少しずつ飲み、2時間程度で飲みきるように指示されます。飲み始めて1時間過ぎた頃から、便意を催しますので定期的にトイレで排出するということになります。飲んだ液体が、腸の中を通って排出され、最後にはにごりの全くない、透明な液体として出てくるようになります。そうすると腸の中がきれいになったというサイン。
この方法は、一般的な「腸内洗浄」よりも完全な仕方で腸全体をきれいにすることができます。
おならの原因が、腸のトラブルにあるのではと考えられる場合は、胃腸科で大腸内視鏡検査を申し込むほうがよいかもしれません。腸内洗浄もでき、腸内の炎症、ポリープやガンなどがないかの検査もできるわけですのでおススメです。
腸内洗浄効果のある市販の下剤もある
大腸内視鏡検査というのは通常多くても年に1回くらいで、そうそう何度も頻繁に行うものではありません。腸内をきれいにしたいという目的でするものではありませんね。
月に1度か2度のペースで腸内をリセットしたい、という人には、市販の下剤で行う腸内洗浄がよいでしょう。
あいにく、病院で使用されるような「経口洗浄剤」というのは医療に使う薬品であるため、市販はされていません。また、よくある便秘薬というのは、センナや大黄などの成分により腸を刺激して出させるため、お腹がいたくなってしまいます。
そこでお勧めなのは、酸化マグネシウムを使用した下剤です。これは腸内の浸透圧を高くし、腸内に水分を引き寄せるという作用があります。これによって腸管に張り付いていた固形物も剥がれ落ち、排出が促され腸内洗浄ができます。
酸化マグネシウムの下剤は「ミルマグ」「スイマグ」「ケンエー」といった商品名で市販されています。腸内洗浄目的の場合、通常の便秘の際に飲む量より一時的に増やして飲むこともできます。
ただし、腎臓の疾患、腸の疾患がある場合には「高マグネシウム血症」という副作用に注意してください。
どんな方法で行うにしても腸内洗浄後のケアが重要!
まとめ
腸内洗浄には以下の4つの方法があります。
- 胃腸科クリニック、専門エステで行う腸内洗浄(ハイドロコロンセラピー)
- 自分でキットを使用する腸内洗浄
- 大腸内視鏡検査と同時に行う腸内洗浄
- 酸化マグネシウム由来の下剤で行う腸内洗浄
腸内洗浄後は善玉菌を増やせる環境を整えることが必要です。
- 乳酸菌サプリ、ヨーグルトなどで善玉菌を補充する
- バナナ、オリゴ糖を含む食材を摂る
- 肉や脂肪分、根菜などの消化に時間がかかるものをしばらく食べない
翌々日あたりからは、通常の食事に戻って大丈夫です。いったん腸内をリセットしたら、今後は食生活や生活習慣に気をつけて再び腸内環境が悪化しないように心がけましょう。
その努力ができるかできないかで、おなら体質がなくなるか、逆に悪化してしまうかが決まります!
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